後期研修
整形外科
Orthopaedic surgery
整形外科 後期研修プログラム
1 はじめに
当院は、2017年度より琉球大学医学部付属病院整形外科専門医研修プログラムの連携施設として新たに専門医を養成することとなりました。研修目標などは日本整形外科学会の定めた整備基準に準じて行いますが、プログラムの運用は琉球大学にて行うこととなります。
2 研修医の役割
■後期研修医は指導医の指導のもと研修と診療を行います。外来、病棟、手術室などにて日常診療を行う中で整形外科手診察・治療手技や検査法の習得に努めていただきます。
下学年の後期研修医や初期研修医に対して指導的役割を担っていただきます。
3 研修期間
■4年間
具体的な経験目標
■日本整形外科学会卒後研修ガイドラインに準じて研修を行います。
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骨・関節・筋肉・神経・脈管の解剖と生理を理解する。
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四肢・体幹の整形外科的診察および骨・関節・脊椎疾患等の画像診断ができる。
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局所麻酔、関節注射・ブロック、緊急時の切開等の基礎的臨床手技ができる。
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整形外科的感染症の処置と抗生物質の使用法を理解する。
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新鮮挫傷のデブリドマンと皮膚処置ができる。
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骨折・関節脱臼の発生機序の理解と整復・固定方法を習得する。
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四肢・体幹部の比較的単純な骨折に対する手術療法を習得する。
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脊椎症・脊椎炎・椎間板ヘルニア、靱帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症など脊椎疾患の診断と治療法を理解する。
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麻痺性疾患の高位診断ができる。
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変形性股関節症、特発性大腿骨頭壊死症、先天性股関節脱臼、ベルテス病、大腿骨頚部骨折など股関節部疾患の病因と病態について理解する。
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股関節・膝関節の人工関節置換術、膝の関節鏡手術ができる。
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膝半月板損傷、各靭帯損傷、膝蓋骨脱臼、足関節部外傷などのスポーツ障害の発生機転・病態を理解する。
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関節リウマチの病態について理解し診断・治療法の立案ができる。
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骨軟部腫瘍の診断ができる。
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手及び上肢の外傷(骨折、脱臼、神経・血管損傷、腱損傷)に対する適切な初期治療法の立案と施行ができる。
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小児先天性疾患の病態、診断、治療法を理解する。
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患者にとって有効な整形外科リハビリテーションを指示することができる。
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日常の診療録、手術記録、手術などのためのインフォームド・コンセントの記録が正確にでき、診断書・紹介状を適切に書くことができる。
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研修期間中に、最低1回の学会発表および1編以上の論文執筆を行う。
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チーム医療を理解し他の医療従事者と良好なコミュニケーションをとることができる。
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患者および患者家族の社会的、心理的背景を考慮した適切な説明を行うことができる。
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医療保険、福祉制度、介護保険等の医療システムを理解し適応できる。
4 到達目標
■日本整形外科学会卒後研修ガイドラインに準じて研修を行います。
【1年目】
■整形外科全般を担当医として経験します。
■比較的簡単な骨折の緊急度の判断・整復・手術手技を習得します。
■外来患者の診察が出来るようにします。
■開放骨折・脱臼の処置ができるようにします。
■大腿骨人工骨頭置換術の執刀・脊椎外科の第1助手ができるようにします。
【2~3年目】
■難易度の高い骨折の執刀ができるようにします。
■人工関節置換術の執刀ができるようにします。
■腰椎開窓術・腰椎椎間板ヘルニア摘出術・頚椎椎弓形成術の執刀ができるようにします。
■関節鏡手術の執刀ができるようにします。
5 指導医体制
■上原 昌義
■津田 智弘
日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄学会脊椎外科指導医
日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄学会脊椎外科指導医
6 施設認定
■日本整形外科専門医制度研修施設